DBJ健康経営格付とは、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が提供する融資メニューにおける格付です。「DBJサステナビリティ評価認証融資」における融資メニューのひとつで、DBJが独自に開発したスクリーニングシステムによって、従業員の健康配慮への取り組みに優れた企業を評価・選定するものです。
企業の健康経営の取り組みを所定の項目で評価し、取り組みが「先進的」または「特に先進的」と認められる企業には特別金利が適用され、より良い条件で融資を受けることができます。
企業がDBJ健康経営格付融資に申し込むと、通常の企業審査と並行して健康経営スクリーニング(健康経営格付)が実施されるのが大きな特徴です。また、企業へのヒアリングも実施され、公開情報などだけでは判断できない事柄の確認や、企業における特色ある取り組みなどを含めてスクリーニングの内容が一つひとつ確認されます。
本格付は2012年から運用が開始されていますが、設問体系や評価項目は時流に応じて改訂されています。2024年3月現在の評価項目は、「健康経営推進体制」、「健康経営施策」、「エンゲージメント」の3分野から構成されています。
従業員の心身の健康維持・増進と、企業成長の同時実現を目指す健康経営の取り組みは、非財務情報といえます。DBJでは、非財務情報を可視化し、企業価値に適切に反映させることで、企業の持続的な成長につながる環境整備を支援するとともに、持続可能な社会の形成にも貢献することを目指しています。
<監修者> 丁海煌(ちょん・へふぁん)/1988年4月3日生まれ。弁護士/弁護士法人オルビス所属/弁護士登録後、一般民事事件、家事事件、刑事事件等の多種多様な訴訟業務に携わる。2020年からは韓国ソウルの大手ローファームにて、日韓企業間のM&Aや契約書諮問、人事労務に携わり、2022年2月に日本帰国。現在、韓国での知見を活かし、日本企業の韓国進出や韓国企業の日本進出のリーガルサポートや、企業の人事労務問題などを手掛けている。 |