メタボ健診とは、生活習慣病予防のための特定健康診査のことです。40~74歳の人を対象に、腹囲の測定や血液検査など、メタボリックシンドロームに着目した健診を行います。
メタボリックシンドロームとは、腹腔内の腸間膜などに脂肪が蓄積する内臓肥満に、高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることで、心臓病や脳卒中などのリスクが高い状態のことです。生活習慣を改善することで予防や、重症化・合併症を避けることができると考えられており、生活習慣を見直すきっかけとなるように、1年に1度のメタボ健診が実施されています。
メタボ健診では、身体計測(身長・体重・BMI・腹囲)、血圧測定、理学的検査(身体診察)、検尿、血液検査(脂質検査・血糖検査・肝機能検査)のほか、医師が必要と認めた場合には、心電図、眼底検査、貧血検査なども行われます。
メタボ健診の結果、メタボリックシンドロームに該当する、もしくは、発症のリスクが高いと判断された人に対して行われるのが、医師や保健師、管理栄養士などによる特定保健指導です。
特定保健指導では、個別の場合20分以上、8人以下のグループの場合80分以上の面接で、対象者に合わせたアドバイスとともに行動目標を作成します。その後、面接や電話、メールなどで生活習慣の改善のサポートや、改善状況の確認が行われます。
【参照】
https://www.mhlw.go.jp/seisaku/2009/09/02.html
厚生労働省「特定健診・特定保健指導について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161103.html
厚生労働省 e-ヘルスネット「特定健康診査・特定保健指導」|厚生労働省(2023年1月)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/policy/metabolic.html
厚生労働省 e-ヘルスネット「特定健康診査の検査項目」|厚生労働省(2019年11月)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-04-005.html