用語集

POS(従業員に知覚された組織的支援)

読み:ぴーおーえす

POSとは、自分の貢献が組織によってどの程度評価されているか、または自分の幸福がどれだけ組織によって配慮されているかについて、従業員が抱く全般的な信念を指します。「Perceived Organizational Support」の略で、日本語では「知覚された組織的支援」と訳されます。組織と従業員の関係性を理解する上での重要な視座となる概念です。

POSは社会的交換理論にもとづいており、従業員が組織から支援されていると感じることで、組織に対するコミットメントが深まり、より良い業績を達成しようとする動機付けが強化されると考えられています。具体的には、組織が従業員に対して公正な扱いをしたり、上司によるサポートや人事制度による支援を提供したりすることで、従業員の組織に対する信頼感やロイヤリティの高まりが期待されます。これにより、従業員の労働意欲が向上し、離職率の低下や組織全体の生産性の向上にもつながるでしょう。

なお、POSを測定するための一般的な方法として、SPOS(Survey of Perceived Organizational Support)が広く使用されています。こうした測定尺度を活用しながら、POSを高めるために公正性を確保し、有効な人事施策を実施することが大切です。

【参照】

  • 流通経済大学 佐藤佑樹「知覚された組織的支援(Perceived Organizational Support)研究の展望―理論的基礎先行変数結果変数および測定尺度について―」|経営行動科学第27巻第1号(2014年)

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaas/27/1/27_13/_pdf

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