リスキリングを成功に導く7つのアクション
2022年秋の岸田首相の所信表明演説では「リスキリング支援に5年間で1兆円を投じる」と表明され、同年の新語・流行語大賞にもノミネートされた「リスキリング」。一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブの代表理事として、リスキリングの普及に努める後藤宗明さんにリスキリングを成功に導くポイントを聞きました。
読み:りすきりんぐ
リスキリングとは、新しい職業に就くため、または今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得すること(させること)です。
リスキリングは、必ずしも転職や職種の変更を目的とはしていません。変化していく社会のなかで、今後も価値を創出し続けるために必要なスキルを学ぶという点が、リスキリングの大きな特徴です。
リスキリングが企業・従業員両者から注目を集める背景には、テクノロジーの著しい進歩にともなう働き方の変化があります。テクノロジーの進歩はビジネスモデルに変革を起こし、今後はDX化とともに生まれる新たな職業や、仕事の進め方が大幅に変わる職業が出てくることが考えられます。また、テレワークやハイブリッドワークといった働き方の浸透も、これまでの業務に大きな変化をもたらしつつあります。
このような時代の変化に対応するために、リスキリングが注目されています。リスキリングでは主にITスキルの獲得を目指すケースが多いですが、IT人材だけでなく多くの人材にとって必要な学びであると考えられています。また、従業員の自発的なスキル習得だけでなく、企業側が従業員のリスキリングを支援する取り組みも大手企業を中心に広がっています。