リフレーミングとは、フレーム(枠)をつけ替えることで、考え方や感情、経験などに与えている意味付けを変えて、異なる見方で捉え直す方法で、心理療法やコーチングなどの分野で用いられる技法です。リフレーミングによって、ネガティブな物事に肯定的な意味を付与することで、短所を長所として捉えることができます。
例えば、水が半分入っているコップを見て、「もう半分しかない」と考えるか、「まだ半分もある」と考えるかといった、異なる認知的評価があります。後者のように「まだ半分もある」と捉えたほうが、ストレスの程度は低くなるでしょう。
このように、リフレーミングで異なる捉え方をすることで、状況が変えられなくてもストレスを軽減したり、モチベーションを高めたりする効果があるといわれています。
なお、リフレーミングにはいくつかの種類があります。例えば、気質や性格のリフレーミングでは、子供の自己肯定感を高めたり、苦手な人とのコミュニケーションを円滑にしたりといった効果が期待できるのです。
<気質や性格のリフレーミング例>
出来事や経験のリフレーミングを行えば、ネガティブなことに遭遇したときにポジティブな考えで捉え直すことで、物事に前向きに取り組むことができるでしょう。
例えば、仕事で作成した資料に指摘を受けて作り直すことになった場合、「自分は仕事ができない」と落ち込むのではなく、「仕事のクオリティを高めるチャンスをもらった」と捉えることで、モチベーションを高めることができます。
【参照】