ワークライフインテグレーションとは、ワーク(仕事)とライフ(プライベート)をインテグレーション(統合)し、「仕事」と「プライベート」両方の充実を図る考え方です。
ワークライフインテグレーションと似た言葉には、ワークライフバランスがありますが、ワークライフバランスは、仕事とプライベートを相反するものと捉えて、両者のバランスを適切にすることを重視する考え方です。一方、ワークライフインテグレーションは、仕事とプライベートの2つを統合して捉えるという点が異なります。
ワークライフインテグレーションを組織に取り入れる際には、勤務形態をフレキシブルに整備する必要があります。例えば、フレックスタイム制や裁量労働制、テレワーク、ワーケーションの導入など、働く時間や場所をできるだけ制限しない制度が挙げられます。
また、子育てなどで一度仕事を離れても戻ってきやすい制度を設けるなど、従業員が柔軟に働くことのできる環境の整備が重要です。優秀な人材の採用と、在籍している従業員のストレスによる転職を防ぐ上でも、新しい働き方であるワークライフインテグレーションの導入は効果が期待できるでしょう。従業員もワークライフインテグレーションを活かせば、職場の人々とは異なる人たちと接する機会が生まれるチャンスが増え、自身のキャリアの在り方のヒントが得られる可能性もあります。
【参照】