用語集

クロスアポイントメント制度

読み:くろすあぽいんとめんとせいど

クロスアポイントメント制度(Cross-Appointment System)は、異なる組織や機関に所属する人材が、複数の組織間で役職や職務を共有しながら働くことを可能にする制度です。主に学術界と産業界、あるいは異なる大学や研究機関での導入が期待され、知識と技術の共有やイノベーションの促進を目的としています。クロスアポイントメント制度では、例えば一人の専門家や研究者が複数の組織に所属し、それぞれの組織で役割を果たすことが可能です。大学の教授が企業でも勤務し、大学での教育や基礎研究と、企業での応用研究や製品開発を並行することもできます。

クロスアポイントメント制度のメリットは、最新の学術知識を実務に活かすことができる点や、人材や設備のリソースを効率的に利用できる点です。また、異なる組織間での協力関係が強化され、新しいアイディアや技術の創出も期待されます。
一方で、複数の所属先間でのスケジュール調整や利益相反のリスク、労働時間の管理は大きな課題です。これらの課題に対処するためには、明確な契約内容や徹底した情報管理、労働時間をフレキシブルに管理できる体制などが必要となります。クロスアポイントメント制度を活用する際は、業務内容はもちろん、複数の企業や組織と雇用契約を結ぶ在籍出向を検討するなど、契約内容は明確に定めておきましょう。

【参照】

 

<監修者>
丁海煌(ちょん・へふぁん)/1988年4月3日生まれ。弁護士/弁護士法人オルビス所属/弁護士登録後、一般民事事件、家事事件、刑事事件等の多種多様な訴訟業務に携わる。2020年からは韓国ソウルの大手ローファームにて、日韓企業間のM&Aや契約書諮問、人事労務に携わり、2022年2月に日本帰国。現在、韓国での知見を活かし、日本企業の韓国進出や韓国企業の日本進出のリーガルサポートや、企業の人事労務問題などを手掛けている。

 

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