健康投資シートとは、健康投資(健康経営戦略に基づく取り組みによって発生した費用)の見える化を行うために企業が活用できるシートです。経済産業省の「健康投資管理会計 実践ハンドブック」によると、健康投資の費用とその効果を認識し、できるだけ客観的に測定・伝達するための健康投資管理会計に取り組むにあたっては、4つのシートを順に作成することが推奨されています。健康投資シートはその中で2番目に作成するシートです。
健康投資シートを活用すると、1番目に作成したシート「戦略マップ」に記載した施策の区分ごとに、どの程度の投資額が発生しているのか、または「健康関連の最終的な目標指標」ではどの程度の健康投資を行っているのかを把握することができます。具体的には、「外注費」「減価償却費」「人件費」「その他経費」の項目について、それぞれ投資額を記入していきます。
健康投資とは、従業員に直接提供される健康教育や設備などにとどまりません。健康投資の効果を上げるためには、従業員が施策に参加しやすい環境・制度や風土の向上といった定性的な取り組みも必要です。そのためには、経営層や管理職のコミットメントやリーダーシップも重要であり、それらの取り組みに関わる費用も健康投資に含まれてよいとされています。
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