過剰適応は、ストレスに対処するための反応が過度になり、病気や不調を引き起こす心理学と医学の概念です。個人が過度に自己を制御し、ストレス源からの逃避や対策ではなく、厳しい状況への対応としての自己改変を行いすぎる結果として、過剰適応が生じます。
また、過剰適応を起こしやすい人は、人に良く思われたかったり認めてもらいたかったりする承認欲求が強すぎる人と考えられているようです。
なお、常に我慢して極度にがんばり続ける状態が続くと、心身の負担になり、体調を崩してしまうことがあります。特に、職場では過剰適応が問題になることがあり、過度の仕事への負荷や過剰なストレスを自我の力で抑制し続け、過労死や心身疾患を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
適応力は一般的にポジティブな特性とされますが、適応力が過剰に働き、ストレスや問題から逃れる手立てが見つけられない状況では、健康被害を生じるリスクが高まる傾向があります。
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