RPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）

RPA（ロボティック・プロセス・オートメーション：Robotic Process Automation）とは、人がパソコンなどで行っている定型的な業務を自動化する技術や取り組みです。RPAは、これまでよりも少ない労働力で生産性を向上させるための手段として注目されています。
多くの場合、パソコンの操作や入力を記録し、その記録に基づいてロボットが自動的に作業を行うものがRPAと呼ばれます。

例えば、「毎日支店の売り上げを複数のシステムに入力する」といった転記作業は、RPAの得意分野の一つです。これまで手作業で行われてきた業務を、品質を保ったまま担えるRPAは、導入コストが比較的低く、導入にかかる期間も短いという特徴があります。

RPAはよく三段階のクラスにわけられますが、定型業務の自動化はその第一段階（クラス1）となります。クラス1のRPAは、判断が必要な作業に対応するのは難しいといわれています。第二段階（クラス2）では、EPA（Enhanced Process Automation）と呼ばれる高度な自動化が可能になり、AIと連携することで一部の非定型業務の自動化にも対応します。第三段階（クラス3）はCA（Cognitive Automation）と呼ばれ、プロセスの分析や改善、意思決定までを自動化するなど、高度な自律化が可能となります。