役割曖昧性とは、組織内で自身の役割や職務について明確な理解がない状態を指す概念のことです。役割曖昧性は「組織の目標が明確ではない」「役割分担や責任範囲が不明瞭」「期待される結果が具体的ではない」といった、さまざまな原因により発生します。入社直後や新たな部署へ異動したときなどに、業務を行う上で自分の与えられた仕事内容や責任について十分な情報が与えられない場合、役割曖昧性に陥りやすいようです。
なお、役割曖昧性は従業員のストレス源となり、不確実性や混乱によって自信やモチベーションを低下させ、組織の生産性や効率性に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
また、情報の非対称性を引き起こす可能性もあり、組織内のコミュニケーションを阻害する場合もあります。解決策として、組織のリーダーは役割の明確化や適切なコミュニケーション、フィードバックの提供などによって役割曖昧性を減らすことが求められます。
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