ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)とは、加齢や運動不足を起因として、骨や筋肉、関節などの機能が低下し、歩行や日常生活に支障が出ている状態のことです。高齢者の社会参加や、雇用促進といった施策が進んでいる現在、ロコモティブ・シンドロームは社会的な課題のひとつともいえます。
また、就労の場を提供する事業者や、健康経営に代表されるように、従業員の健康的な働き方を目指す管理者にとってロコモティブ・シンドロームへの対策は重要な課題です。
2022年4月には、日本医学会のシンポジウムにて「フレイル・ロコモ克服のための医学会宣言」が発表されています。また、国もロコモティブ・シンドロームを認知している国民の割合の増加を目標として掲げています。
健康経営を推進していく上でも、特定健康診査や事業所の健康診断、人間ドックなどの機会にロコモ度を判定する実技を組み入れていくことは重要となっていくでしょう。
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