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ROESG(アール オー イー エス ジー)
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ROESG(アール オー イー エス ジー)
読み:あーるおーいーえすじー
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「ROESG」とは、ROE(自己資本利益率)はESG(環境・社会・企業統治)を合わせた造語です。
2つを用いて企業を評価するという概念、もしくは評価指標だとされています。
経済産業省プロジェクトの最終報告書(伊藤レポート)が海外でも反響を呼び、日本のコーポレートガバナンス改革をけん引した伊藤邦雄氏による造語です。
ROE(自己資本利益率)は自社の資本をどれだけ利益に変換できたかを示す財務指標です。ROEの数値が高いほど、効率よく利益を上げているとされています。
一方でESG(環境・社会・ガバナンスまたは統治)は企業が長期的な視点の下で、持続的に価値を高めたり成長したりするために重視すべき観点で、いわゆる非財務情報と呼ばれるものです。それらの観点を経営に取り入れているかは投資家の投資判断にも影響するため、ESGの視点を取り入れることと、その取り組みを開示することの双方が重要視されています。
企業経営においては、従来は異なる概念である「ROE」と「ESG」の両立や融合を目指すことが「ROESG」だといえます。2017年に改訂された伊藤レポート2.0では、ROESGを実現するためには、ESGへの対応が「コスト」ではなく、中長期的な企業価値向上に向けた「投資」であることを、投資家に説明する必要性が強調されました。また、実際に企業と投資家が対話をする際に活用できるガイドラインとして「価値協創ガイダンス」が策定されました。このように、大企業や投資家を中心に注目を集めているROESGを、経営に取り入れる企業もすでに登場しています。
<監修者>
丁海煌(ちょん・へふぁん)/1988年4月3日生まれ。弁護士/弁護士法人オルビス所属/弁護士登録後、一般民事事件、家事事件、刑事事件等の多種多様な訴訟業務に携わる。2020年からは韓国ソウルの大手ローファームにて、日韓企業間のM&Aや契約書諮問、人事労務に携わり、2022年2月に日本帰国。現在、韓国での知見を活かし、日本企業の韓国進出や韓国企業の日本進出のリーガルサポートや、企業の人事労務問題などを手掛けている。
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