用語集

ソーシャルキャピタル

読み:そーしゃるきゃぴたる

ソーシャルキャピタルは、アメリカの政治学者パットナムの著書において「人々の協調行動を活発にすることによって社会の効率性を高めることのできる、『信頼』『規範』『ネットワーク』といった社会組織の特徴」と明記されており、この定義が一般的に認知されています。

企業においては従業員同士のさまざまな関係にソーシャルキャピタルを構築することが可能です。
社内での協調行動が活発になれば、部署を跨いだ連携や業務の円滑化につながります。また、交流が多く、お互いに悩みを相談しやすい環境があれば、離職率の低下も期待できるでしょう。
近年、職場のソーシャルキャピタルが企業の生産性の向上につながることが注目されており、従業員同士のつながりや信頼関係の構築を目的とした社内行事を実施する企業も出てきているようです。

ただし、ソーシャルキャピタルによって、協調行動を優先するあまり、個人の自由が制限されてしまうことがあります。一例として、長時間労働といった社内の悪習を従業員個人が拒めないといった問題が起こり得る可能性も考えられるため、協調行動の活発さのみを重視してしまうことの危険性には注意が必要です。

関連用語

インクルージョン

用語集

2023-07-26

インクルージョンとは直訳すると「包括性」です。経済産業省によると、組織における「インクルージョン」とは一人ひとりが「職場で尊重されたメンバーとして扱われている」と認識している状態だとされています。

エクイティ

用語集

2023-07-26

組織におけるエクイティ(Equity)とは通常、「公平性」などと訳されています。エクイティの「公平性」とは単純に平等な扱いをすることとは異なり、不均衡を踏まえた調整によって実現する考え方とされています。

ダイバーシティ

用語集

2023-07-26

ダイバーシティは直訳すると「多様性」という意味ですが、企業経営においては「人材の多様性」や「さまざまな人材が活躍すること」という文脈で使われることがあります。

健康経営

用語集

2022-03-10

「健康経営」とは、企業などが従業員の健康保持・増進の取組は、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践することです。