用語集

バイアス

読み:ばいあす

ビジネスの現場におけるバイアスとは、偏見や先入観などを意味し、認識の歪みや思考の偏りを表す言葉です。バイアスは自身の思い込みや経験則といった要因から非合理的な判断につながるおそれがあるため、円滑にビジネスを遂行する上では注意が必要です。

ビジネスの現場で課題となるバイアスは、大きく4つに分けることができます。

 

<ビジネスの現場における4つのバイアス>

  • 正常性バイアス:予想外の事態に遭ったときに、「そのような異常事態はありえない」という先入観が働き、その出来事を「正常の範囲内」と判断してしまう心理現象
     
  • 生存者バイアス:失敗事例を参考にせず、成功した事例ばかりに注目して判断を下す現象
     
  • 確証バイアス:自分の論理や願望などの確証となってくれる都合の良い情報ばかりを採用して、反証となるような情報を軽視する心理現象
     
  • ステレオタイプ:性別・年齢・国籍・職業などの属性をもとに、根拠のない役割分担や、それらの先入観や固定観念によって社会的差別が生まれること

 

健康経営で解決したい経営上の課題としては、健康に対する従業員の根強い先入観や正常性バイアスを変えていくことが挙げられます。

また、SDGsの掲げる目標のひとつである「ジェンダー平等を実現しよう」という目標にも直接的に関係するため、バイアスへの取り組みはますます重要性を増していくと見られます。バイアスを解消する取り組みの推進は、そのまま企業の成長にもつながっていくでしょう。

 

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